「それじゃぁ、聞かないんだよ！だからよろしくね？｣




裕ちゃんはそう言うとあたしの部屋から逃げるようにして出ていった。




「あっ、こら！待ちなさい！｣



あたしは急いで裕ちゃんの後を追いかけたが、




「お前の好きないちご上げるからよろしくなぁー！｣




そう言ってガチャとドアを締めてしまった。




逃げ足の速いやつめ。



しょうがない、報酬は2倍でやってやるか。



あたしは裕ちゃんのゲームをまた始めた。