「ホントうぜぇ」



裕ちゃんがポツリと言った。



今、あたしは裕ちゃんの部屋に来て裕ちゃんがクリア出来ないと言ったゲームをしていた。



「敦美ちゃん?」



あたしは裕ちゃんをチラッと見てゲームの画面にまた目を向けた。




「あぁ。俺好きな奴いるっつてんのになぁ」



そういいながら顔を埋めた。


ヅキ




胸がきつく締め付けられる。




裕ちゃんに好きな人がいるのは知っている。




木葉先輩の事だ。




「裕ちゃんは先輩にアッタクしないの?」