「そうだ!買い物!買い物行こう!」
「…………………………。」

長い沈黙はあったものの、布団から体を起こし、着替え始めた。



「…んで?何買うんだ…?」
「ほんっと、しっかりセットしたら別人だよね…。」

さっきの寝癖だらけスウェット姿ではなく、かっこいい今時の服にセットされた髪。
そして細身で高身長。

さっきからすれ違う人すれ違う人全員見ていた。

「高身長なのが珍しいんだろ。で、どこ行くんだ?」
「うーん…。」

そういえば、考えてなかった。
この人を外に出そうという嘘だし。

「…しょうがねぇなぁ。何か食べに行くか。」

私の嘘に気づき、大して買い物したくないんだなと気づき、そう聞いてきた。

「パフェ食べたい!奢りね!」
「へいへい…。」

と、言って、私たちはファミレスに向かった。