もっともっともーっと…総八のこと信じれば良かったかな?
もっともっともーっと…総八の彼女なんだって自信持てば良かったかな?

なんて考えながら歩いていると、だんだんまた落ち込んできた。

ある人の家までは、地元の駅の近くにあり、歩いていける距離だった。

「はぁ~久しぶりだなぁ。」

正月会おうねって言ってたのに、最終的にあの人と会わなかった。
極度のめんどくさがりなのだ。



ピーンポーン…。
あの人の家に着き、チャイムを鳴らすとすぐにガチャとドアが開く。

「………なんだ千鶴か…。」
「今日はバレンタインだから女でも来る予定あった?」
「いや…、ただ寝てたから…。」

部屋に入るとまず、

「汚いなぁ…相変わらず…。」

部屋の汚さに圧倒される。
まぁこんなところに女は呼べないか。

「んじゃお休み…。」
「いやいやいやいや。起きてよ!」

せっかく来たのにさ!

「えー…めんどくさい…。」
「いいから!ほら!いい天気なんだから!外出よ!」

この調子じゃ、この人今日外出てないみたいだし。
私は布団をガバッとめくる。