おまけ。




「あっ!チョコ!」



俺は、バレンタインだということを思い出した。



「あ~…。」



千鶴の目線が外れる。



「ないの!?」
「あるんだけど…。」
「じゃあ欲しい!」
「………やっぱりあげたくない。」
「なんで!?」
「なんでも!」
「千鶴~…。」



俺は千鶴のことをじっと見る。
睨んでいた千鶴だったが、はぁとため息を吐いた。




「じゃ、じゃあちょっと待っててね…?」
「うん!」



千鶴は、立ち上がり近くにあった鞄から、小さな箱を取り出した。



「こ、これどうぞ「頂きます!」



俺は千鶴からひったくるように貰った。
だって…




「ね、念願の…千鶴からの…チョッ…チョコレ ート…うぅ…。」
「な、泣かないでよ…は、恥ずかしい。」



約2年越しの念願の達成に俺はもう泣いてしまった。



「千鶴~俺絶対幸せにするから~。」
「…もう大袈裟だなぁ。…私も総八を幸せにするからね?
「うっ…もう千鶴大好き~!




ガバッ!!



「キャッ!?」



俺は千鶴を抱きしめ、おでこにキスをする。




あ~俺って




「幸せ!」




バカップル万歳!!




おわり。