「どうして!どうしてあの2人は!!」
「まぁまぁ…里香…。」

総八と別れ、私は創と歩きながら、怒っていた。
その姿に創がなだめる。

「だって!」
「だから、総八は何も言わなかったけどさ、これから秋月のところ行って誤解解こうよ?それが俺たちが出来る唯一のことだと思うよ?」
「……………うん…。」

創の言葉に少しずつだが、興奮が収まっていく。

「…やっぱり創は優しいね?」
「な、なんだよ、い、いきなり…!」

私の言葉に、段々顔が赤くなる。
その姿に胸がきゅんと鳴った。
やっぱり大好きだな、そう感じた。

「…い、行くぞ!里香!」
「うん!」