『…ってか、何で総八が来たんだろう？』

急にいなくなった総八。
多分可愛い子と居なくなったと思っていたのに。
私はどうして、来たのかを聞こうと口を開こうとした。
が、総八の言葉に、口を閉じることになる。

「………良かった…千鶴が浮気したんじゃなくて…。」

プチッ

私の中で何かがキレる音がした。




「なん…で私が…浮気…しなきゃいけないのよ…。そっちこそ…私と帰ってたくせに途中で居なくなるし…！私とじゃなくて…里香といるし…！何なのよ！何で私が悪いことになってるのよ！」

私がいきなりキレ出すものだから、驚きの顔をしている総八。
でもそんなの気にしない。
だって！今回は私悪くない！

「総八の馬鹿！私のこと好きじゃないからそうやって信じてくれないんでしょ！もういい！総八なんか大嫌い！」

思っていたことを全部言った私は、そのまま総八の背中を押す。
「ちょっ、まっ…！」と声が聞こえたけど聞こえない振りをし、家から出した。

バンっと大きな音を立てて、ドアが閉めた。