今日1日を平和に過ごし、放課後になった。
私は、教室で帰る準備を始める。
心臓が…バクバクいってる。
未だに総八に会うと考えるだけで…
私は胸に手を当て深呼吸をする。

「ちーづる!」
「きゃあ!」

後ろから抱き締められる。
犯人は…

「そそそそ総八!?」
「ピーンポーン♪大正解!会いたかった!千鶴!」

総八はいつもよりもテンション高めのようだ。
なんて、冷静に分析してる場合ではない!

「こ、ここ学校だから!抱きつくの禁止!」
「え~…いいじゃんか~…。」

私の言葉に渋々、体から離れてくれる総八に胸をなで下ろす。
しかし…

「千鶴は俺に会いたかった?」

なんて、聞かれてしまいまた胸が…

「ななななんでそそんなこと…。」
「ちーづる?俺聞きたいなぁ…?」
「うぅ…。」

総八はあのチャームポイントの笑顔で私に聞いてくる。
だからーその笑顔、苦手なんだってば~!(いい意味で。)

「…あ、…会い…たか…た。」
「聞こえないなぁー千鶴ー?」

うぅ…恥ずかしいー…。でも…!

と私は顔を真っ赤にし、総八を見上げ、視線を合わせ、

「あ、会いたかった…!」

言えた…!
と喜びながら、総八を見ると…
総八も私に負けないくらい真っ赤になり、
「おおおう…。」

と、戸惑っていた。