「あんた何馬鹿なことしてるの!」
「…はい…すみません…。」
あのあと駅に里香を呼び出し、第一声がこれ。
うん、まぁごもっともなんです。
でもさぁ…
「バレンタインデーなのに、あの子ほったらかしって!」
「だぁ!誰のせいだよ!」
こんなに言われたら俺だってキレる!
でもここで喧嘩して、帰られても困る!
と、いうことで、
「行くぞ!」
「え!どこへ!?」
強行突破だ!
俺は里香の手首を掴み、引っ張った。
最初は、驚きながら歩いていた里香だったが、少しすると、「千鶴がかわいそうじゃない…。」などぶつぶついいだす姿があった。
「千鶴にはお前らのことが解決したら、ちゃんと会いに行くから。」
そう伝えると、お前ら?とはてなだらけだったが、納得したのか、それからは言わなくなった。

