BRIVE~勇気~ 日本一馬鹿な彼氏に要注意!

「んじゃ、俺今から里香に電話するな!」
「おい!総八!そういえば…。」

創が電話をしようとした俺を止める。

「なんだよ?」
「お前、秋月どうした…?」

創が少し申し訳ない顔をして、俺に聞いてきた。

「あー…まだ連絡してない。」
「だよ…なぁ…俺の勘違いで…。」

創はしょぼんと落ち込む姿を見せる。

「…怒ってるかもしれないけど…。」

怒ってるだけならまだいい。
泣いているかもしれない。

なんでこんなことしてるの?
私のこと、どうでもいいの?
って思われてるかもしれない。

別れの文字が頭を過ぎる。
だから実は怖くて連絡出来ないでいるのだ。
こんな彼氏だからダメなんだろうなぁ…。
ここまで来て、創たちを優先したことは後悔しないけど…。

「なんとかするよ!まずはお前らのことを幸せにしてから!」

自分にも言い聞かすつもりで、大きな声を出した。