俺は教室に戻ってくると、クラスの男共が俺に詰め寄ってきた。
「ななななんだよ!?」
「ってめぇ!彼女がいるくせに!」
「はぁ!?」
何だよ!
「小泉からチョコ貰ったんだろ!?」
「そのチョコ!!」
そして男共は里香のチョコを指差す。
ちなみに小泉とは里香のことだ。
「あぁ…これは…。」
「総八…。」
俺は、答えようとすると、創がやってきた。
「お前は…最低だな…。」
創は、下を向いていて、顔は見えないが、キレていることはわかる。
というか!みんな、勘違いしてる!
「おい!みんな勘違いしてるぞ!このチョコは!里香から創へのチョコだよ!」
………………………………。
「嘘だ!」
「小泉さんが創になんてやるわけないだろ!」
「なんで信じないんだよ!」
おかしいだろ!
「小泉から俺にとか有り得ないだろ!」
創もかよ!信じろよ!
とにかく、本当のことなのに一向に信じようとしない男共。
もうこうなったらやっぱり里香から創に渡せるように仕向けるしかない。

