あっそうだ。

俺はあることを思い出し、ポケットから携帯を出し、メールを打つ。
差出人はもちろん千鶴。
今日は部活が休みだから一緒に帰れるのだ。

『今日部活無いから一緒に帰ろー!』

送信っと…。

俺は千鶴にメールを送りつつ、あることを思い出した。

「そういえば創、里香とはどうなってるんだ?」

ゴンッ

創は俺の言葉に、頭をテーブルにぶつけていた。
相変わらずこいつに里香の話しをした時の動揺はすごいな。と感心してしまう。

「どどどどどどうなってるってなんだよ…!」

動揺半端ないなぁ。
創はぶつけたところを手でこすりながら、赤い顔をしながら答えた。

「だからー進展あったのかーって。」
「進展って!俺とあいつは何もないし!」

だから…隠したってバレバレだし。

「この前一緒に帰ってくとこ見たぜ?」
「あれはたまたま一緒に帰っただけだし!」
「あれ?この前買った、うさぎのストラップ、あいつ付けてたよ?」
「あれもたまたま、そこに里香がいたから…。」
「………ほんと、強情だなー…。」

素直になればいいのに…。