バレンタインデー…。
それは、女の子も男の子もドキドキが止まらないそんな1日。

そんな日に例外ではないやつが一人…。



「はっじめー!やっと来たぜこの日が!」
ついについに、この日が!!
俺、高倉総八が浮かれた声を出して、親友寺内創に話しかけると、読んでいた国語の教科書から顔上げた。
「うるさい、近所迷惑だから総八。」
「うわーん。冷たいー創くーん!」

俺が泣いた振りをすると、はぁとため息を吐き、
また教科書へと視線を移した。

「うわっ!完全無視だ!まぁ無視しても話し続けるけど!」
「お前からの話しなんて99パーセントどうでもいい話しだしな。一限目の国語のテストの方が大事に決まってる。」
「えっテスト!?」

はぁとため息を吐き、創が教科書から顔を上げる。

「忘れてたのかよ。今回のテストも30点行かなかったら追試だとよ。」
「大丈夫!俺頭いいから☆」
「きもい、うざい、消えて。」
「うわ~ん、創くーん!」