その人が綺麗な顔を赤く染めて俯くから、私もつられて赤くなった。

ギャップ萌え、その言葉の意味を初めて理解した。

『で、でもバイトは…?』

「バイトはやらなくていいぞ、その代わり飯作れ。」

「…見たところ料理の腕はあるみたいだからな。」

これは褒めているのだろうか。

その証拠に、照れたように前髪をいじっている。

その姿にキュンとしてしまったことは言うまでもない。

『ありがとうございます…。』

「分かったら早く作れ。」