はにかんだような笑顔に、何も言い返せず、 『そっかー。じゃあ帰ろ、』 素っ気なく返してしまった。 湊人はそれでも上機嫌に、私の横に並ぶとリュックを背負い直している。 ついこないだ親が借金残して逃げたっていったら、この人はなんて言うんだろうな…。 言えるはずのない悩みが、喉をつついた。