AM2:00
うだるような日差しの中、俺は今古臭い二階建ての前にいた。
借金返済書類の裏に書かれた電話してみれば、“うちの会社は店頭振り込みしか承ってない”とか抜かしやがるから、
わざわざ事務所まで来たというわけだ。
店頭まで呼ぶとは、あきらかにヤミ金だろうことは察しはつく。
ここまで来るのに一体何分時間を無駄にしたんだろう。
これで居留守でも使ったらすぐに警察呼んでやる。
意を決してインターホンを押した。
ピンポーンと、味気のない音が家を満たすようにこだまする。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…