『…あ、うん。』 あまりの衝撃にまともに口も聞けなくなる。 無心で近くの棚にあるティッシュを箱ごと手渡した。 「さんきゅ、」 受け取ろうとして思わず右手を動かしてしまったらしく、思いっきり顔をしかめたながら左手で箱を受け取った。 が、今度はティッシュを取り出せず、箱を持ちながら他の指で取り出すという荒技にチャレンジしている。 一言わたしに頼めば良いのに。 もしかしたらこの人は、人を頼るのが苦手なのかも知れない。