あきらかに、ただの鼻血ではない。 唇から流れた血が固まり、顎の先までの道筋を作っている。 一番酷いのは右手だ。 力なくだらんと下げた右手の指先からは絶え間無く血がしたたり落ち、綺麗な大理石の床の上に小さな水たまりを作っていた。 「…わりぃ、ティッシュ取ってくれるか。」