「じゃあね、晴奈。」
『バイバイ、美桜。』

美桜に手を振って、私は一人になった。

ここから私の住んでいるアパートはすぐ近くだけど、

一人で歩く道は妙に長く感じるものだ。

そして一人で歩く道はすごく、心細い。

今日のご飯はオムライスがいいなぁ。
家帰ってから何をしようかなぁ。

わざと明るいことを思い浮かべながら私は帰路を急いだ。