いったい鍵を、どこに置いたんだろう? しかたないか!今日は歩くしかないな! 私は階段を降りながら、ブツブツと呟いた。 「優ゴメンねぇ…。今日はお姉ちゃんも歩いて行くからね!」 「あぁ!姉ちゃん鍵、無くしたんでしょ…バカだなぁ…」 「なぁに〜お姉ちゃんに向かってバカとは何よ。バカとは!!」 この時の私は、これがただの無くした鍵じゃないことに気付かなかった。