100回目のKissを私に…

私は重くなった足を引きずるようにキッチンへと歩いた。


キッチンには、いい匂いが漂い。
すでにテーブルに座って、おかずを見つめる優。
私は、その横に座った。



「では…いただきます!!」

向かい合わせで母が座り、三人は黙々と食べ始めた。


そんな中、突如、優が喋りだす。


「お母さん、聞いてよ!今日さ…姉ちゃん自転車の鍵無くしたとか騒いでるわりには玄関にあったんだよ」


とゲラゲラ笑いながら話す優とは違い、母の表情が少し曇った。


「茜ホントなの?」