あの無愛想な男は、それからしばらくして帰って行った。



「…ねぇ、茜ちん。」


「なぁに…春陽ちゃん。」


二人、一緒に休憩をとった私たちは…


休憩室のテーブルに座り。

テーブルに置かれていた、メモ帳に落書きをしながら話していた。



「あのさぁ…茜ちんは彼氏いる?」


「いない!」


「そんな即答しなくても良くない?」


「だって…いないものは、いないんだもん…」