青空バスケ―3rd―


……どうすっかな。

このまま家に帰っても空しくなるだけ。


なら、どこかに飲みにでも行こうか……。

……でも、明日も仕事だしな。


いや、でも一杯だけなら……。


……やっぱりやめよう。

何かヤケ酒みたいになりそうで嫌だ。


……帰るか。


そう思って、家の方向に体の向きを変えた……その時だった。


「大和」


名前を呼ばれ、俺は振り返った。


「……蓮?」


蓮は仕事帰りらしく、スーツを着ていた。


「やっぱり大和だ。
あれだな、飲み会以来だな」


そう言って笑う蓮がなぜかすごく神様のように思えた。