青空バスケ―3rd―


栞奈と……暁弥。

何でこんな時間に二人してこんな場所にいるのかは知らないけど……


……二人は楽しそうに笑い合っていた。


アイツ……

……俺には話したくないって言ってたよな。

なのに、何で暁弥と……。


二人は俺に気づく気配すらなく、楽しそうに話していた。


栞奈の笑顔を……久々に見た気がした。


「……んだよ」


……心配して損した。

こんなことなら、わざわざ来るんじゃなかった。


そんなことを思う俺は最低だと言われるかもしれないけど、そうでもしないとやってられなかった。


……俺は静かにその場所を去った。