青空バスケ―3rd―


久々に見た、大和の真剣な目。

あたしがその瞳に引き寄せられるようにじっと見つめると、大和はゆっくりと口を開いた。


「あの……さ」

「うん……?」

「……一緒に住まないか?」


一緒に……?

それって……


「同棲……ってこと?」


大和はゆっくり頷いた。


大和と……二人で……。

あたしは胸がじんわりと温かくなるのを感じた。


「大和……」


……その時だった。

テーブルの上に置いてあったあたしのケータイが突然鳴り出した。


「あ…………」


どうしよう……。

あたしが出るか出ないか迷っていると、大和が小さく口元を緩めた。


「出なくていいのか?」

「あ……うん。
じゃあ、ちょっと……」


そう言いながらあたしはテーブルの上のケータイに手を伸ばした。