久々に見た、大和の真剣な目。
あたしがその瞳に引き寄せられるようにじっと見つめると、大和はゆっくりと口を開いた。
「あの……さ」
「うん……?」
「……一緒に住まないか?」
一緒に……?
それって……
「同棲……ってこと?」
大和はゆっくり頷いた。
大和と……二人で……。
あたしは胸がじんわりと温かくなるのを感じた。
「大和……」
……その時だった。
テーブルの上に置いてあったあたしのケータイが突然鳴り出した。
「あ…………」
どうしよう……。
あたしが出るか出ないか迷っていると、大和が小さく口元を緩めた。
「出なくていいのか?」
「あ……うん。
じゃあ、ちょっと……」
そう言いながらあたしはテーブルの上のケータイに手を伸ばした。

