青空バスケ―3rd―


それから二週間後のことだった。

休みの日が合ったあたしと大和は久しぶりにデート中だった。


その辺をブラブラと散歩した後、大和の家でゆっくりお話。

それだけ。

でも、こんなゆったりした時間も久々だったからあたし達にとっては幸せだった。


「ね、文化祭どうだったの?」

「すげぇ盛り上がってた。
部活部門賞、バスケ部だったんだよ」

「本当に!?
あたしは関係ないけど、何か嬉しいなぁ……」

「俺達は取れなかったもんな」


懐かしいな~……。

高二の時は惜しかったんだよね。

もう少しで部門賞だったんだけどなぁ。


「……なぁ、栞奈」

「ん?」


あたしが大和の方を見ると、大和は真剣な顔であたしを見ていた。


「大和……?」

「……話があるんだけど」

「話?」


何だろう……。