青空バスケ―3rd―


夕方。

俺は仕事を終えて学校を出た。


「あー……疲れた」


明日にはテストを返して……。

あ、そうだ……補習もやらなきゃな……。

追試に補習……。


「明日はびっしり授業入ってるんだよな……」


俺は小さくため息をついた。


風呂でゆっくりしてぇな……。

温泉のもとでも買って帰ろうかな……。


……そうだ。

俺はケータイを取り出してある番号を画面に出すと、そのまま通話ボタンを押した。


《もしもし》


聞こえてくる、いつもの声。

この声を聞くだけで安心して癒される。


「もしもし、栞奈?」

《大和。どうしたの?》

「今どこにいる?」

《今?
今は近所のスーパーだよ》


近所のスーパー……。

あそこか。