青空バスケ―3rd―


それから少しだけ飛田と話をした。

主にバスケについて。


「先生はどんなキャプテンだったんですか?」

「どんな?
んー……普通だったと思うけど。
まぁ、よく副部長とマネージャーには助けてもらってたかな」


蓮と栞奈がいなかったら、きっと最後までやり遂げられなかった。

それぐらい俺にとっては大きな存在。


「俺……上手くやれてますかね?」


飛田は人一倍努力をする、真面目で一生懸命な奴。

だけど……いつもどこか自分に自信が持てていないところがある。

飛田は不安そうな目をしながら俺を見た。


「大丈夫。
飛田は飛田らしくやればいい」

「でも……」

「まだキャプテンとして動き始めたばかりだろ。
誰だって初めはそうだよ」


不安で、先輩達のようには上手くできなくて。

でも、だからといって自信を失わなくてもいい。

そうやって不安に感じながら突き進んで、自分なりのやり方を見つけて行く。

他の誰でもない……自分だけのやり方を。