「やっぱり、大和はバスケしてる時はキラキラしてるね」
「好き?」
「うん、大好き」
俺の方を見ながらふわりと笑う栞奈。
ずっと見てきたそんな笑顔がとっても愛おしい。
「でも……今は大和が先生として頑張ってる姿も好きだよ」
「え?」
「生徒のために一生懸命頑張ってるところも……一緒になって笑ってるところも。
……全部好き」
……そんなことを言われたのは初めてで、嬉しくて少しくすぐったいような気持ちになる。
「洋輝君達が言ってたよ。
大和は本当に自分達のことよく考えてくれるって。
あたしもそんな先生に出会いたかったなーってちょっと思った」
「そんなに褒めても何も出ないぞ」
「本当のことだもん」
栞奈は俺を見てにっこり笑った。

