蓮が来たことに汐谷さんは少し驚いたようだったけど……すぐに嬉しそうな笑みを見せた。
蓮の方も……今まで見たことがないぐらい真剣で……でも、どこか幸せが漂っている……そんな表情だった。
「あの子……」
「へぇ……蓮がねぇ……」
「愁ちゃん!レイレイ!
後輩に先越されちゃうよー!」
先輩達は詳しくは聞いてこなかったけど、二人の表情を見れば何となく分かったと思う。
「さて!
俺達は続きやりますか!」
まだ勝負は終わってないし。
「鈴山先輩が抜けたら戦力ダウンなんですけど……!!」
「弱音を吐くな、翔太」
「鳴瀬先輩!?」
「だらしねぇな」
「南雲先輩まで……!?」
「そんな風に育てた覚えはありませんー」
「相沢先輩も!?」
久々に先輩達に渇を入れられ、オロオロする翔太。
そんな翔太を見ながら笑う俺達。
「大和」
いきなり鳴瀬先輩からボールを投げられた。
俺が不思議に思っていると、鳴瀬先輩が俺の方を見ながら小さく口元を緩めた。
「元部長対決、いっとくか?」
「……望むところっすよ」

