青空バスケ―3rd―


蓮が来たことに汐谷さんは少し驚いたようだったけど……すぐに嬉しそうな笑みを見せた。

蓮の方も……今まで見たことがないぐらい真剣で……でも、どこか幸せが漂っている……そんな表情だった。


「あの子……」

「へぇ……蓮がねぇ……」

「愁ちゃん!レイレイ!
後輩に先越されちゃうよー!」


先輩達は詳しくは聞いてこなかったけど、二人の表情を見れば何となく分かったと思う。


「さて!
俺達は続きやりますか!」


まだ勝負は終わってないし。


「鈴山先輩が抜けたら戦力ダウンなんですけど……!!」

「弱音を吐くな、翔太」

「鳴瀬先輩!?」

「だらしねぇな」

「南雲先輩まで……!?」

「そんな風に育てた覚えはありませんー」

「相沢先輩も!?」


久々に先輩達に渇を入れられ、オロオロする翔太。

そんな翔太を見ながら笑う俺達。


「大和」


いきなり鳴瀬先輩からボールを投げられた。

俺が不思議に思っていると、鳴瀬先輩が俺の方を見ながら小さく口元を緩めた。


「元部長対決、いっとくか?」

「……望むところっすよ」