青空バスケ―3rd―


「……蓮」


俺が声をかけると、蓮はゆっくりこっちを向いた。


「……本当に大切なものなら、絶対手放すな。
心から欲しいって思ったんなら……全力で手に入れろ。
それで……お前が最後まで守り抜け。
……何があっても」


蓮には後悔してほしくない。

幸せになってほしい。

ずっと俺達を見守ってくれた……

一緒に夢を追いかけた……

大切な……大切な仲間だから。


「……大和、岬」


静かになったコートに……蓮の声だけが響く。


「悪いけど……俺、抜けるわ」


そう言うと、蓮は走り出し……フェンスの扉を開けてストリートバスケ場を出ると、まっすぐ彼女の方に向かって行った――