青空バスケ―3rd―


すると栞奈が俺に気がついて、助かったような安心した表情を見せた。

俺は手招きして栞奈をこっそりこっちに呼び寄せると、静かにリビングのドアを閉めた。


「とりあえず……誰?
あの二人……」

「あっちのメイクが濃い方が蛯原マユミさん。
蓮ちゃんが昨日話してた人」


あぁ……蓮に付きまとってた女か。


「で、もう一人は汐谷梨子さん。
蛯原さんの友達らしいよ」

「……それで?
何で蓮を殴った女がここにいるんだよ」


蓮、キレかかってるし……。


「さっきここに来る途中で蓮ちゃんに会ってね、二人で歩いてたの。
そしたら……そこを蛯原さんに見られて、あたしを蓮ちゃんの彼女だと誤解しちゃったみたいで……」

「はぁ?」

「ちゃんと否定したんだよ。
……何回も。
でも、信じてもらえなくて……」


それで、この状況か……。

また面倒くさいことに……。