トイレから出てきた蓮は少し酔いが醒めたようだったけど…… ずっとテーブルに顔を伏せていて……びくともしない。 「蓮?」 「………………」 「蓮」 「………………」 ……寝ているわけではないと思うんだけどな。 まだ頭がぼんやりしてんのかな……。 「何か食べるか?」 「………………」 「水でも飲むか?」 「………………」 「じゃあ、もう寝るか?」 「………………」 反応ナシ……。 参ったな……。 その時……ピンポーン、と救いのインターホンが鳴り響いた。