青空バスケ―3rd―


トイレから出てきた蓮は少し酔いが醒めたようだったけど……

ずっとテーブルに顔を伏せていて……びくともしない。


「蓮?」

「………………」

「蓮」

「………………」


……寝ているわけではないと思うんだけどな。

まだ頭がぼんやりしてんのかな……。


「何か食べるか?」

「………………」

「水でも飲むか?」

「………………」

「じゃあ、もう寝るか?」

「………………」


反応ナシ……。

参ったな……。


その時……ピンポーン、と救いのインターホンが鳴り響いた。