青空バスケ―3rd―


「どうしたんだよ、蓮」

「んー……水」

「……俺はパシリか」


そんなことを言いながらも、コップに水を注いで蓮に渡してやる。

蓮はそれを一気に飲み干すと……虚ろな目で俺を見た。


「……気持ち悪い」

「は!?」

「無理……出る」

「出すな!
ちょっ……トイレ行け!
トイレ!」


蓮がゆっくりと立ち上がり、フラフラとした足取りで歩き始める。


「トイレ……」

「違う!そこは台所!」

「無理……」

「ちょっ……そこで出すな!!」