青空バスケ―3rd―


……その日の夜のことだった。

俺は家で夕飯を食べて、書類の整理をしている最中だった。

インターホンが部屋の中に鳴り響いた。


「はい」


モニターで誰が来たか確認する。

すると、見慣れた人影が見えた。


《大和ー……俺だよ、俺ー……》

「蓮……?」


モニター越しに見えるのは確かに蓮の姿。

だけど……明らかに様子がおかしかった。


ドアを開けると、一気にアルコールの匂いが漂ってきた。


「お前……酒臭っ……」

「もー無理……泊めて」

「はぁ?」


蓮は靴を脱いでズカズカと部屋の中に入っていく。

だけど、足取りはおぼつかなくて……。


「酔っ払い……」


面倒くさいのが来た……。