青空バスケ―3rd―


「まぁ……そう言われればそうかもしれないけど……」

「俺は新郎新婦がどんな風に出会って恋をしてきたか、よく知ってるからさ……。
金なんかじゃなくて、もっと別の何かでこの気持ちを表したいわけよ!」


一見、ふざけてるように見えなくもないけど……駿の目は本気だ。

駿は本気で新郎新婦の結婚を祝いたいと思ってる……。


「……分かった、駿。
でもな、御祝儀はちゃんと入れておけ。
その上で何か違った祝い方を考えろ、な?」

「んー……でも、思い付かないんだよね。
何かいいのないかな~……」


頬杖をつきながら唸り声を出す駿。


結婚式……か。


「指輪とか……いくらぐらいするんだろうな」

「よく給料三ヶ月分って聞くよね」

「結婚式とかも金かかるよな~……」

「あー、そうだね。
結構準備とか大変らしいよ」

「俺、今貯金いくらだっけな……」

「…………………」


ふと気がつくと、駿が黙ったままじっと俺の方を見ていた。


「駿?」

「大和ちゃん……もしかして、結婚する気満々?」

「え………」

「な~んだ!
そっかー……うん、分かった!
披露宴は俺に任せといて!
メチャクチャ盛り上げるからさ!」

「え、いや、あの……」

「あ、次授業入ってるんだった!
じゃあ、大和ちゃん!
頑張ってね!」

「あ、おい!」


……駿はまるで嵐のように去っていった。