青空バスケ―3rd―


……その時だった。

ガラッ……と重たい体育館の扉が開く音がした。


「……岬」


監督の呟く声が聞こえ、俺は驚いて振り返った。

すると、そこには……

絶対に見間違えるはずのない……俺の大切な人が立っていた。


「何で……」


俺はもちろん驚いたが、栞奈も驚いた顔で俺を見ていた。


「……俺達が呼びました」


……飛田が俺の方を真剣な目で見ながら言った。


「……お前、どういうつもりだ」

「俺達はただ……先生に幸せになってもらいたいだけです」


……幸せ、ね。


俺はもう一度栞奈の方を見た。

栞奈は俺の方を見ようとせずに、うつ向いていた。


……俺はその場から歩き出し、うつ向いたままの栞奈の横を通って体育館を出ていった――