青空バスケ―3rd―


俺が体育館を出て、職員室に戻ろうとしている最中。

後ろから、軽快な走る音が聞こえてきた。


「高瀬先生!!」


呼ばれて振り返ると、飛田が俺を追いかけてきていた。


「飛田」


飛田は少し息を整えると、俺に笑顔で言った。


「いろいろ、ご迷惑おかけしました」

「いや。
俺は特に何もしてないから」

「でもあの時、俺のこと聞いて駆けつけてくれたんですよね。
俺、すごい嬉しかったです!」


飛田の顔は本当に嬉しそうで、俺も思わずつられて笑顔になってしまった。


「今度の大会には出られないけど……でも、みんなのことを精一杯応援したいと思います。
……キャプテンとして」


……そう言った飛田は今までと違ってとてもしっかりとした顔つきをしていた。

こんな短い間にこうやって成長していくのか……。


「頑張れよ」


それ以外に飛田にかけてあげる言葉はもうないだろう。

飛田なら……きっと、大丈夫。