そして、退院の日。
この日はたまたま俺が行く日だった。
絢華ちゃんと赤ちゃんを車に乗せて、エンジンをかける。
その瞬間、絢華ちゃんが口を開いた。
「隼人さん、寄っていきたいところがあるんだけど」
「いいよ、どこ?」
「出生届を出したいから、役所へ寄ってもらいたいの」
「了解。……名前、決めたんだ?」
「うん」
「なんて名前?」
「ゆうか。……優太の“優”と絢華の“華”で、優華」
「そっか、……いい名前だな」
「うん」
絢華ちゃんらしいと思った。
ほんとに純粋に、真っ直ぐに優太くんのことを愛してるんだと思った。
そのまま役所へ寄って、出生届を提出してきた。
この日はたまたま俺が行く日だった。
絢華ちゃんと赤ちゃんを車に乗せて、エンジンをかける。
その瞬間、絢華ちゃんが口を開いた。
「隼人さん、寄っていきたいところがあるんだけど」
「いいよ、どこ?」
「出生届を出したいから、役所へ寄ってもらいたいの」
「了解。……名前、決めたんだ?」
「うん」
「なんて名前?」
「ゆうか。……優太の“優”と絢華の“華”で、優華」
「そっか、……いい名前だな」
「うん」
絢華ちゃんらしいと思った。
ほんとに純粋に、真っ直ぐに優太くんのことを愛してるんだと思った。
そのまま役所へ寄って、出生届を提出してきた。


