そんな微妙な空気を破るように、絢華ちゃんが口を開く。
「ちょっ、優太!なんか保護者みたいじゃない?」
「だって保護者みたいなもんじゃん。いつも絢華の保護者にもなってるだろ?」
そんな二人のやりとりが、凄く幸せそうで、胸が痛い。
「で?話って?」
先に座った進藤さんが絢華ちゃんに話をふる。
「育児休暇を、あと一年半ほど延ばしてもらいたいんですけど」
「一年半?何で?」
絢華ちゃんは、視線を向けたお腹を、愛しそうに撫でながら
「二人目ができたんです」
「えっ!?」
進藤さんのその声は、俺の心の声でもあった。
絢華ちゃんは、俺が前へ進めない間も、一つ一つ幸せを重ねてるんだ。
「予定日が八月一日なんで、この子が一歳になる頃まで、育児休暇をいただきたいんです。無理ですか?」
「いや、大丈夫だよ。それより、おめでとう」
「ありがとうございます」
俺はあまりにショックで、“おめでとう”の一言さえ、言えなかった。
「ちょっ、優太!なんか保護者みたいじゃない?」
「だって保護者みたいなもんじゃん。いつも絢華の保護者にもなってるだろ?」
そんな二人のやりとりが、凄く幸せそうで、胸が痛い。
「で?話って?」
先に座った進藤さんが絢華ちゃんに話をふる。
「育児休暇を、あと一年半ほど延ばしてもらいたいんですけど」
「一年半?何で?」
絢華ちゃんは、視線を向けたお腹を、愛しそうに撫でながら
「二人目ができたんです」
「えっ!?」
進藤さんのその声は、俺の心の声でもあった。
絢華ちゃんは、俺が前へ進めない間も、一つ一つ幸せを重ねてるんだ。
「予定日が八月一日なんで、この子が一歳になる頃まで、育児休暇をいただきたいんです。無理ですか?」
「いや、大丈夫だよ。それより、おめでとう」
「ありがとうございます」
俺はあまりにショックで、“おめでとう”の一言さえ、言えなかった。


