For 10 years

目を大きく見開きながら固まっているリナちゃんの前で、「リナちゃーん」と言いながら手を振ってみる。


ふっと、硬直が解かれたけれど……



「えっと、どういう意味?」



動揺しているのか、瞳はゆらゆらと揺れていて。


でもそんなリナちゃんでさえ愛しいと思ってしまう。



「俺、リナちゃんのことが好きだよ」


「えっ!」


「いつの間にか、好きになってた」



俺がそう言うと、またリナちゃんは固まってしまった。



「もう、遅いかな?」



リナちゃんの態度を見ていれば、俺のことを好きでいてくれているって、凄く伝わってくる。


でも、片想いに慣れてしまっている俺には、そんな態度ですら不安を感じてしまうんだ。



「隼人さん……あたし、夢見てる?」



そう言ったリナちゃんは頬を軽くつねっていて、そんな仕草にまた笑みがこぼれる。