「そんな、謝らないでよ。窓開ければいいんだし」 ボタンを押し、半開きになっていた窓を全開にする。 入ってくる風が、心地良かった。 と、そこで美波は大きなあくびをした。 「どうした遥果。眠いのか」 「遥果、今日は朝とても早く起きたからねえ…。少し寝ていたらどう?」 確かにそうなのだ。 美波は昨夜は興奮してなかなか寝付けず、 しかも今日は自然と早い時間に目が覚めてしまっていた。 「うーん、そうする」