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夜。
美波の部屋で、
縁は座布団の上に正座し、美波はベッドに腰掛け向かいあっていた。
縁の顔を真っ直ぐ見つめる美波。
「なんじゃこの堅っ苦しい雰囲気は」
突然、縁はため息をついて足を崩した。
「何って…霊を成仏させる方法を話すっていうから、こうして態度を改めて」
大事なことだと思い、気を引きしめて聞こうと思ったのだ。
なのに今の縁は、数分正座しただけなのに立ち上がれずに畳の上で悶えている。
その姿からは緊張感を感じられない。
膝をトントンと叩きながら、縁は告げた。
「そんな気構えなくてもいいことよ…ハリセンで叩くだけじゃ」
「え?」
思わず聞き返す美波。
重要なことをさらりと言われ、しかも何か間抜けな響きがしたからだ。
「だから、ハリセンで」
「ごめん分かってる。つい」
