不器用な恋人2【短編】

「はなみじゅっ出ちゃった~!!」

佳世は泣きながら俺の胸を押し返した。

「……プッ」


笑えた。




だって、色気もあったもんじゃない!!

ドラマみたいにキレイになんて終われない!!



うつむいてハンカチで顔を吹いてる佳世を見て決めました。。。





「佳世??」

「なにィ??」

「俺…やっぱダメだわ」

「…え??」



そう……

ダメなんだよ。。



「そばにずっとお前がいなくちゃダメだわ」

「………」

「俺がもっとしっかりしたら佳世の事、迎えに行く。そしたら結婚しよ」





佳世の手からハンカチが落ちる。

目がまん丸。
口がポカ~ンとあいてる。

で……



「鼻水垂れてるぞ(笑)」


ハンカチをひろって俺が拭く。

しかもまだ佳世は微動だにせず
されるがまま。。



「おい??」


なんか言えよ~!!



「はい??」




俺的には精一杯のプロポーズなんだけど??