「・・・しゅ・・う」




「オレの演技、

最高だっただろう?」



・・・

そう言って見せた笑い顔は、

紛れもなく大好きな人の顔で、



「・・・なんで?」






「出来るだけの装備はしてきたって、

話してあっただろう?」




「・・・・う・・・うぇ・・」


・・・

私はこれでもかってくらい、

死んだはずの秀を、

確かめるように、抱きしめた。


・・・

「あんなことで、死んでたまるか。

オレは死ねない・・・

琴美を置いてなんて・・・」


秀も私をひしと抱きしめる。