「同じですよ」

「違うわ!

同じ気持ちになったら、

こんな残酷なことできない」

・・・

まだかすかに残る、

秀のぬくもりを確かめるように、

秀を抱きしめた。

・・・

「さぁ、行きますよ。

もうすぐ、警察が来る。

秀を探し当ててるはずです」

・・・

秀を抱きしめて離さない私を、

力いっぱいはがし、

羽交い絞めにして連れて行く・・・


「離して!秀の所にいる!!」


「それは無理だとわかってるでしょう?

私に囚われの身になってるのに」


「イヤ!秀!・・秀!」

泣き叫びながら、

それでもどんどん秀から離されていく。

・・・

こんな事ってない・・・

こんな事なら、

一緒に死ねばよかったのに・・・