手紙を読み終えたオレは、

琴美を抱きしめた。

・・・

「理子さんは、

琴美の性格を、

あんな短時間で見抜いてた・・・

なぁ、これでもまだ、

結婚式は挙げないのか?」




「・・・」



まだ、

そう聞くのは早いか・・・?



「お母さんに・・」



「え?」



「理子さんのお母さんに、

ウエディングドレス姿見せないと・・ね?」


泣きながら、

微笑んで見せた琴美。


・・・

オレも微笑み、

もう一度、しっかりと琴美を抱きしめた。