私の婚約者は特殊捜査官

そう言った隆弘は、

強引に私の唇を奪った。

・・・

私は嫌で嫌で、

顔を必死に引き離した。

「・・ッ!」

・・・

その時に、

隆弘の歯が、

私の唇に当たり切れてしまった。

「無理やり離すからですよ」

・・・

そう言ってニコッとした隆弘は、

傷口をペロリと舐めあげた。

・・・

一気に鳥肌が立つ・・・

・・・

早くこんなところから、

逃げ出したい・・・

・・・

でも、逃げられない。

私は必死に泣くのを堪えた。

弱みは見せたくない・・・

・・・

「いつまでもそんな格好をしていては、

動きにくいでしょう?

理子、服を用意して差し上げないさい」