その後、

理子は警察署での位を一つ上げ、

葬儀の時には、

たくさんの警官たち、

家族・・・

たくさんの人が参列した。

・・・

琴美は理子が亡くなって以来、

笑えないでいた。

・・・

署長の傷も日に日に癒え、

回復していった。

・・・

そこでオレは考えた。

・・・

「琴美」

「・・・なあに?」


「結婚式を挙げようか?」

オレの言葉に、

琴美は首を左右に振る・・・


「結婚はしない・・・

できない・・よ」

そう言った琴美は潤んだ瞳で、

オレを見つめた。