「何で来るの!

ここには爆弾が・・・

もう時間がないのに・・・

お願いだから早く出ていって!

死ぬのは私一人で十分だから」

・・・

そう言い終えた私の目からは、

大粒の涙がとめどなく流れていた。

・・・

秀はその涙を優しく拭った。

・・・

「助けに来たんだよ。

早くここから逃げよう」

そう言った秀は私を抱き上げようとした。

・・・が、

二本の線が、

私につながっている事に気が付いた。

・・・

「・・・これは」

秀の顔が歪む・・・

・・・

私がここから逃げれば、

線が切れ、

爆発する仕組みになっているようだ。

秀は、慌ててその線を辿り、

爆弾を見つけた。